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ソロモン72柱部屋

永遠のほか 我より先に造られしもの無し
我は永遠と共に立つ
一切の望みは捨てよ    我をくぐる者


【世界観】
この世界についてグレモリーさんちの家庭の事情

【小話】
オオカミノミルユメ何処までも晴れた空の下あめのひ

【イラスト】
旧主従トリオ

【コミック】
仲良き事は美しき哉問題犬症候群white-ani02.gif
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おそろ

前回に引き続き、トダネェ様の所のメイキング本を参考にしつつ、10色縛りで書いてみました(´∀`)
……え?10色は縛りのうちに入らないって???
ええ、その通りですよ。その通りなのですよ。
でも、1キャラに5~6色は平気で使うみやうち的には、3人で10色というのは微妙に修行でして…(´・ω・`)

ちなみに今回は、E00・E02・E33・G14・G94・R27・B05・B24・C1・C5を使っております。
モリーさんのほっぺたは色鉛筆とパステルをちょいと使っております。


旧主従02a



例のお揃いペンダントアップ。
モリーさんは金星属性らしいので、本来だったらエメラルドとかラピスラズリとか、緑系や青系、もしくはピンク系の色の宝石が守護石らしいのですが、それだと衣装の色とかぶってしまうため、あえて赤系で。

………もしかしたら、今後変わる可能性も無きにしも非ずなのですが(・ω・)

旧主従でお茶会を

素敵サークルさんのメイキング本片手に頑張ってみたけれど、みやうちにはこれが精一杯…(´・ω・`)
いや、お絵かきするのはすごく楽しいんだけれども!コピックと色エンピツの同時使いとか目から鱗だったけれども!!!


………まぁ、何はともあれ、Grimoireの中核である旧主従トリオですよ、と。

旧主従a


モリーさんはティーカップを携えつつ、ウヴァル嬢はドーナツ片手にご満悦、マル坊はさっそくサンドイッチにかぶりつき…的な感じでしょうか??
今回作ってみた栞の構図をもとに、3人並べてみましたよ。

ちなみに、小さくて見えないかもしれませんが、3人ともお揃いのペンダントなのですよ。

雨の日





「雨が降ってるから、お散歩に行けなくて残念ね」

 耳元でささやかれる甘い声は、物心ついた時からいつもそばにあったものだ。


「お外に出たいの?でも、今お外に出たら、ずぶ濡れになって風邪をひいちゃうわよ?」


 宥めるように背中を撫でる小さな掌の温もりも、ずっとずっと自身の傍らにあり続けた。



「……だから……今日は、お部屋で遊びましょう、マルコシアス?」



 包み込むように自身を抱くその胸の中は、 産まれ落ちてすぐに拾われた時と全く変わらず柔らかかった……。


















あめのひ












 地獄の底にも雨は降る。煙るような雨が大地に落ちる雨音以外の音がない広い部屋の中で、マルコシアスはその血色の瞳をゆっくりと開けた。 
 恐らく、執務中に襲ってきた睡魔に耐え切れず、机に突っ伏すような恰好で眠ってしまったのだろう。腕の下には蚯蚓がのたくったような線が描かれた紙が散らばっている。どうあがいても解読不可能な書類をゴミ箱に投げ入れながら、第七座天使の侯爵は顎が外れんばかりに大口を開けて盛大なあくびを洩らした。
 狼の本来の主な仕事は、餌を捕るための縄張りを見張ることと、群れの仲魔を守ること。そして、いざという時の体力を蓄えおくために、眠ることも重要な仕事であった。狼の狩猟法は獲物をしとめるまで何時間でも追跡を続けるため、かなりの体力を確保しておかなくてはならない。そのため、狼はよく眠るのだ。餌を食べて満腹になると、あとはひたすら眠り、次の狩猟に備える。
 第七座天使の侯爵として人の姿を得るようになってかなりの年月を経た今でも、獣の本能は彼の身体の中に脈々と息づいているらしい。獲物の取れる確率の少ない雨の日など、狼にとっては絶好の昼寝日和であったのだろう。
 吟遊公爵の庇護下に置かれ、敵を見張る必要も餌を捕まえる必要もなくなったマルコシアスではあるが、長い歴史の中で培われた本能がまったく消え去ったわけではない。 
 ……というより、餌を捕る必要がなくなり、眠ることに専念できるようになっためなのだろう。第七座天使の侯爵の睡眠欲は高まるばかりだ。
 ふと眺めた窓の向こうでは、灰色の空から大地に降り注ぐ細い細い銀色の糸は、荒れ果てて乾いた地獄の大地を潤しながら降り続けている。湿った空気に重く痺れる節々の気だるさと、今まで見ていた遠く甘い夢の残滓を振り払うかのように……。椅子の上で身体を伸ばしたマルコシアスは、まとめなければならない資料を手に取った。
 ……………………が……。
 いい加減、仕事に熱中しなければならないということはわかって這いうるものの、全く気勢が上がらないのだ。視線は紙面の文字を追ってはいるものの、それがどういう意味をもった文字列であるかを理解・判断することを脳が拒んでいるかのようだ。
 やる気もなさそうに頬杖をつき、だらだらと資料を読み流す第七座天使の侯爵に、容赦ない睡魔が再び襲いかかってくる。徐々に徐々に遠ざかっていく諸感覚の流れに身を任せようと、机に突っ伏したマルコシアスが瞳を閉じようとした時……。
 部屋に充満する弛んだ空気を吹き飛ばすかのように、ノックの音が飛び込んできた。
 漂っていた睡魔を吹き飛ばされたマルコシアスの眉間に、深い皺が寄せられた。午睡を邪魔された第七座天使の侯爵様のお怒りは存外に深いらしい。不機嫌そうな表情を隠すことなく机から頭を上げたマルコシアスの返事も待たず、執務室のドアが遠慮がちに開けられる。細く開けられたドアの隙間からは、よくよく見なれた白いベールが覗いていた。

「………………何してんだ、馬鹿モリー……」

「んとね、勇猛公から書類を預かったものだから……様子見ついでに寄ってみたの」

「勘弁してくれ……雨ってだけでだるいってのに、これ以上仕事が増えるのかよ……」

 瞳を眇めるマルコシアスに臆することなく微笑む少女――吟遊公爵・グレモリーが、携えて来た何冊かのパートファイルを示して見せる。空軍の同僚であるナベリウスから託されたというそれは見るからに分厚く、マルコシアスの眉間の皺が一気に深くなった。
 うんざりした様子で額に手を当てるマルコシアスを視界の端に捕らえつつ、クスクスと小さな笑い声を洩らしたグレモリーがゆっくりと足を進める。執務室に敷かれている絨毯が足音を飲みこむせいか、聞こえるのはさやさやとした衣擦れの音だけだ。
 改めて机の上に置かれたファイルの厚さに、溜め息をついたマルコシアスが盛大に顔をしかめる。舌打ちをしながら髪を掻き毟る第七座天使の侯爵の頭に、吟遊公爵の白く小さな手が伸ばされた。
 不貞腐れた子供のようにそっぽを向くマルコシアスの口から出る言葉は、ずいぶんと子供染みたものだった。だが、おそらく。口を開く彼自身も、その子供っぽさに気付いているのだろう。宥めるように髪を撫で梳かれる第七座天使の侯爵の視線が、どんどん下に伏せられていく。
 所在無げに窓の外を眺めるマルコシアスを見つめるグレモリーの顔に、呆れ苦笑の入り混じった複雑な笑みが浮かんでいく。そして、第七座天使の侯爵の視線が、完全に吟遊公爵から逸らされたとき……。
 吟遊公爵の細い腕は、第七座天使の身体をしっかりと捕らえていた。

「…………マルコシアスは、本当に雨が嫌いなのねぇ」

「雨が降って喜ぶのは、水軍の連中くらいなモンだろ。濡れるわだるいわで良いことなんざ一つもねぇよ」

「でも、雨に濡れて埃が落ちた花の色とか、草の色とかはものすごく綺麗よ……?」

「……………………興味ねぇな……」

「それに……………………ほら……見て、マルコシアス。雨が上がるわ、光と共に……」

 あまりに突然の出来事で、上手く対処できなかったのだろう。とっさに身動きの取れなかったマルコシアスの頭を胸に押し付け、グレモリーはそっと彼の背中を叩く。あやされるように一定のリズムを保って叩かれるその感触に、マルコシアスは思わず息を飲んだ。
 子供のように扱われていることに気が付いてはいるのだが、いかんせんあやす手の感触が心地よすぎるのだ。
 宥めるように背中を撫でる温かく小さな手も、静かに上下する柔らかな胸も、耳元で聞こえる甘い声も…。そのいずれもが、マルコシアスの脳髄を溶かすように彼の中に入り込んでくる。
 まるで揺り篭の中にでも入れられているかのような感覚に、第七座天使の侯爵は、吟遊公爵の胸の中でそっと瞳を閉じた。耳に聞こえるのは、次第に弱まる雨だれの音と、静かに命を刻む吟遊公爵の鼓動くらいなものだ。
 鈴を振るようなグレモリーの声に促されるように、マルコシアスは彼女の腕に抱かれたまま、ゆっくりと窓へと視線を向けた。カーテンの隙間から見える景色は、洗われたように新鮮な色彩を取り戻している。
 ……そして……。
 今まで空に垂れ込めていた分厚い雲の切れ間から、幾筋にも光が地上に降り注いでいた。それは空から光のシャワーが降り注いでいるようにも、天から光の梯子が下ろされているようにも見える。
 ただただ光に魅入るマルコシアスを開放し、グレモリーが窓辺へと近づいた。今まで自身を包んでいた柔らかな温もりが消えたことに気が付いたマルコシアスが不服そうに鼻を鳴らすのに苦笑を洩らしながら、グレモリーはゆっくりと窓を押し開ける。窓枠や桟に瀟洒な細工を施された窓はかなり大きく、長身のマルコシアスですらも楽に出入りができるほどだ。
 湿った土と緑のにおいがどっと室内に押し寄せてくる中。身を乗り出して外を眺めていたグレモリーがくるりと踵を返し、そのままつかつかとマルコシアスに歩み寄っっていく。怪訝そうに眉根を寄せるマルコシアスに笑いかけながら……吟遊公爵の白い両掌が、浅黒く日に焼けた第七座天使の侯爵の頬をそっと包みこんだ。

「私は、雨降りの日も大好きよ、マルコシアス」

「……………………お前、そんなに雨の日が好きだったか?」

「ええ、好きよ。雨に濡れる草木も、雨で煙った景色も、湿った土と緑の匂いも、水に満たされる大地も、雨上がりの太陽の光も……」

 マルコシアスと視線を合わせつつ静かに言葉を紡ぐグレモリーの後ろには、慈雨に洗われた緑が広がっていた。
 荒れ果てた地獄の底に根を下ろし、命を花開かせた命達は、先ほどの雨でからからに乾いた身体を潤せたらしい。風が運んでくるむせ返るほどの土と緑と花の匂いが、マルコシアスの鼻先をくすぐっていく。

「それに、ね…………雨の日は、マルコシアスと一緒にいられるから、私は雨の日が大好きなの」

 予想外のグレモリーの言葉に、マルコシアスが思わず彼女を振り仰ぐ。その無防備にさらされた額に、くすくすと笑い声を零したグレモリーがそっと唇を落とした。
 幼い時と何一つ変わらない吟遊公爵の笑顔に、第七座天使の侯爵は瞳を眇める。そろそろ、幼子のように扱われていることに限界を感じ始めたのだろう。
 頬から離れていくグレモリーの手を、一回り大きなマルコシアスの掌がぐっと鷲掴んだ。そのまま彼女を勢いよく引き寄せ、バランスを崩した小さな身体ごと彼女の身体を抱き上げてしまう。
 にぃっと唇の端を吊り上げて笑うマルコシアスに担がれて、グレモリーが抗議の悲鳴を上げる。大柄なマルコシアスの肩に担ぎ上げられた上、太腿と足首をがっちりと固定されては、小柄なグレモリーに逃げ出すことなどできはしない。それどころか、唯一自由な両手で背中をぽかぽかと叩いても、第七座天使の侯爵が堪えた様子はまるでない。
 ……というよりむしろ、グレモリーが抵抗すればするほど、彼の顔に浮かぶ意地の悪い笑みはどんどん深まっていくようだ。
 じたばたと抵抗を続ける吟遊公爵を担ぎ上げたまま、第七座天使の侯爵は間続きになっている小部屋のドアを蹴り開けた。少し小さめの寝台とサイドテーブルがあるだけの部屋ではあるが、執務の合間に仮眠を取る程度のことは十分できる。
 その小さな寝台に、グレモリーを投げ出し……。マルコシアスは、何とか起き上がろうとする小さな身体に覆いかぶさるように圧し掛かった。

「っっ、ひゃっ!?ま……マルコシアスっっ!?!?」

「大人しくしてろ、馬鹿モリー。そんなに好きなら、もうしばらく一緒にいてもらおうじゃねえか」

「え……で、でも、お仕事、まだ、残って……」

「喧しい!ちっとは大人しくしてろ、馬鹿主!!」

 褥の上で身を捩る吟遊公爵を、第七座天使の侯爵は上から押さえつけた。割り開かれた脚の間に自身の身体を割りこませ、驚愕に見開かれている瞳を覗いきながら耳元で囁く。
 状況が把握しきれていないのか、はたまた状況を把握したせいでパニックに陥っているのか……。しきりに視線を彷徨わせるグレモリーの頭から毛布を被せ、マルコシアスは彼女を自身の胸へと引き寄せた。

 先ほどまで、あれほど気になっていた気だるさはもう感じない。むしろ、茫洋としたぬるま湯に全身が浸かっているような奇妙な安堵と快感に、身体の芯からほどけていくようだ。
 いつの間にか抵抗することを諦めたのか、呆れたような笑みを浮かべる吟遊公爵に抱かれながら……今やすっかり大きくなった狼は、ゆっくりと瞳を閉じた。











何処までも晴れた空の下



 地獄の最下層にそびえ立つ宮殿……万聖殿とは真逆の存在であるその建物は、貴金属と宝石を惜しげもなく使って壮麗に、そして絢爛に作られている。巨大な都市そのものともいえる宮殿には、魔王・ルシファーを長として、すべての悪魔が集っていた。万魔殿……悪魔のすべてが集う場所、と呼ばれる所以である。
 そして、その巨大な宮殿の一番上……擬似太陽が穏やかな光を投げかける空中庭園で、巨大な獣と小さな少女が戯れていた。


「…………わー……わんこに鎖骨がないって本当だったのねぇ…」

「……………………………犬じゃねぇ…狼だ…………………つーかこれセクハラだろ、馬鹿モリー」

「違うもん。解剖学的好奇心による生体観察だもん」


 萌え出たばかりの柔らかな芝生の上にいるのは、背中に一対の翼をもった狼だ。ごろりと芝生の上に寝転がりながら、半ば呆れたように鼻を鳴らして自身の腹に顔を埋める少女の好きなようにさせている。
 そんな不貞腐れたような狼の背中に腕を回している少女にしか見えない見えない悪魔王は、それはもう幸せそうに微笑んでいた。その陶酔ぶりときたら、闇色の毛玉と化した狼王の恨みがましい視線さえ気にならない程らしい。
 にへーっと弛み切った笑みを浮かべた少女――グレモリーの腕は、腕いっぱいに抱きしめた毛玉――もとい、マルコシアスの胸元をしきりにまさぐっている。本人がいくら『解剖学的見地』と言い張ろうとも、これでは確かに『セクハラ』と言われるのも無理はない状況である。
 ひとしきり狼の胸や背中…………ついでに腹毛やら胸毛やら尻尾やらをまさぐって……。納得したような顔のグレモリーが、ようやく掌の動きを止めた。……とはいえ、手のひらの動きは止まったものの、狼を抱きしめる腕の力が緩む気配はまるでない。どうやら解剖学的好奇心は満足したものの、少女は狼を開放する気はまるでないようだ。
 不服そうに鼻面に皺を寄せるマルコシアスの耳の付け根を指先で掻いてやりながら、グレモリーは一人で幾度も頷いている。だが…………どんなに優しく撫でられようと、どんなに心を尽して宥められようと……。『わんこ』扱いされた狼のプライドは、相当に傷ついてしまったものらしい。

 セクハラだセクハラだと主張してやまない狼に、悪魔王が唇を尖らせた次の瞬間……狼は、彼女を腹の上に乗せたまま、ぐるりと寝返りを打った。
 あまりに突然の狼の行動に、悪魔王の視界が目まぐるしく流転する。逃げる間もなく大きな身体の下敷きになったグレモリーの背中に衝撃が走り、木々の緑と宮殿の壁に切り取られた青空を背負った狼の顔が視界いっぱいに広がっていた。
 見慣れぬ風景と状況に、グレモリーの思考回路がほんの一瞬硬直する。そのわずかな隙を縫うかのように、抵抗のない身体に狼の舌が這わされた。
 その濡れたような生暖かい感触が、彼女の思考をようやく現実に引き戻す。
 ざらつく舌に体中を舐め上げられ、グレモリーはやっとのことで現状を理解できた。自分は、いつのまにか狼に押し倒されているのだ、と……。


「ひゃ、や……マルコシアス……やめ……ひうっ……!」

「喧しい、馬鹿主!人の気も知らねぇでベタベタ触りやがって……このくらい許容範囲だろ?」


 彼女よりも大きな狼の身体は、体重も彼女の倍くらいはあるのだろう。どんなにグレモリーがもがいても、圧し掛かる重さはまるで変わらない。改めて自身の上に圧し掛かる狼を見れば、その爪も牙も普通の獣よりも鋭いように思えた。
 大きな舌が少女の顔や耳、首や肩を舐め、鋭い牙が彼女の首や肩に軽く噛み付いてくる。それはまるで、じゃれ付いているようにも、愛撫しているようにも思えた。獣の姿でいるときは、獣としての本能が強く働いてしまうのかもしれない。
 肌を這う舌のくすぐったさに、狼に組み敷かれた少女が鈴を振るような笑い声を零す。時折身体をよじりながら、それでも顔に楽しげな笑みを浮かべ、グレモリーは自身の上に圧し掛かっている狼の鼻面を掌で抑えた。
 いつもであれば更なるスキンシップを求める狼も、邪魔が入ることなく主と触れ合える今は、それなりに満足しているらしい。グレモリーの手を振り払うこともなく、そのまま彼女の掌をべろりと舐め上げた。
 少女に覆いかぶさったまま、狼は彼女の柔らかな胸に顔を埋める。微かに甘い香りのするその胸は、昔と変わらず狼を受け止めてくれた。


「っ…ひゃっ……や、やだ、マルコシアス…………ちょ……苦しいの~~!!」

「お前の意見なんざ知らねぇよ。俺は、十二分に楽しいからな」

「私は楽しくないものー!!けもけもふこふこしたの抱っこしてるほうが楽しいもん~~~!!!!」

「あのな、馬鹿モリー。お前は忘れてるみたいだけどな……俺も男だからな。女に抱かれるよりは、女抱いてるほうが楽しいっつの」


 微妙に意味深な言葉を残しつつ……。前足で少女を押さえつけた狼の真っ赤な舌が、拗ねたように唇を尖らせるグレモリーの頬を、宥めるように舐め上げた。



プロフィール

みやうち

Author:みやうち
いあ!母なる森の黒山羊よ!
いあ!父なる混沌の媒介よ!
北狄の地に眠る、醜く蠢く肉の塊にして、のたうつ太い腕と、滑りにくい靴を好む短い脚、粘液を滴らせる大きな口を持つ。
それは、しわがれた低い声で、呪詛と歓喜を詠うであろう。

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